PRINTS
濱田祐史
『Primal Mountain PM#14_2011』
「Primal Mountain」は一見すると山の風景写真のように見えますが、実は私たちの身近にある素材で作られた「山」であることに気付きます。この作品を通して濱田は見るという行為は何かをもう一度問い直すきっかけを私たちに提示します。光と影、日常と非日常、リアルとファンタジー。原始の山とは私たち人間が山に対して抱くイメージを意味しています。
濱田の写真の中では、それら本来なら相反する要素が自然な形で解け合っています。現実と非現実の間をたゆたうような美しいイメージの矛盾に気付く時、私たちが生活の中で「見て知ること」の大切さをもう一度考えるきっかけとなるでしょう。墨絵を本物の山だと言う人がいないのと同様に写真の山が本物の山であることは絶対ではなく、見た人が描くイメージの山という共通認識を抽出する試みです。
「真実と虚」、「見えるものと見えないもの」という自身のテーマを震災の体験が繋がっていく中、ある日友人から届いた山の写真のポストカード。濱田は、そこに写る美しさとともにある嘘っぽさに、これらの「山」は果たして本当の山なのか、という疑問を抱き「Primal Mountain」の撮影を始めました。
濱田の写真の中では、それら本来なら相反する要素が自然な形で解け合っています。現実と非現実の間をたゆたうような美しいイメージの矛盾に気付く時、私たちが生活の中で「見て知ること」の大切さをもう一度考えるきっかけとなるでしょう。墨絵を本物の山だと言う人がいないのと同様に写真の山が本物の山であることは絶対ではなく、見た人が描くイメージの山という共通認識を抽出する試みです。
「真実と虚」、「見えるものと見えないもの」という自身のテーマを震災の体験が繋がっていく中、ある日友人から届いた山の写真のポストカード。濱田は、そこに写る美しさとともにある嘘っぽさに、これらの「山」は果たして本当の山なのか、という疑問を抱き「Primal Mountain」の撮影を始めました。
- 所属:PGI
- 制作年:2011
- エディション:25
- プリントサイズ:279×356mm
- 特記事項:PGI-YUHA-PM14