PRINTS
石川竜一
『絶景のポリフォニー 135』
ポリフォニー(多声音楽)という言葉で表明された石川のスナップは、すべて自身が暮らす沖縄の生活圏で撮影された。自ずと沖縄の歴史や状況を写し込みながらも、沖縄の固有性にとどまらず、「沖縄」を超え出る普遍的にして圧倒的なエネルギーが充満する。
森羅万象、「それぞれが全く別のものとして別の価値をもち、主張し合っている」ポリフォニー的まばゆさのなか、繋がりのない互いの関係性に横たわる不可視の糸が浮かび上がる。出会い頭の事故に遭ったような言葉を失うインパクト。それを生む、現実に対する彼自身の強烈なアクチュアリティ。目の前にあるものをできるかぎり受け入れようとする生身のような柔らかさ、心の震え――見る者をあらゆる囚われから解き放つ、生命の「絶景」がここにある。
森羅万象、「それぞれが全く別のものとして別の価値をもち、主張し合っている」ポリフォニー的まばゆさのなか、繋がりのない互いの関係性に横たわる不可視の糸が浮かび上がる。出会い頭の事故に遭ったような言葉を失うインパクト。それを生む、現実に対する彼自身の強烈なアクチュアリティ。目の前にあるものをできるかぎり受け入れようとする生身のような柔らかさ、心の震え――見る者をあらゆる囚われから解き放つ、生命の「絶景」がここにある。
- 所属:Akaaka Art Publishing, Inc.
- 制作年:2012
- エディション:10
- プリントサイズ:550×550mm