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アントニオ・ショウバノバ
『Untitled』

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アントニオ・ショウバノバ
『Untitled』

タイトルの「カサ・デ・カンポ」とは、マドリード市北西部に広がる広大な公園のこと。公園というよりむしろ森林地帯といった方が正しいかもしれない。しかし、湖やロープウェイ、展望台など市民の憩いの場になっているのはごく一部。森の奥深く入れば売春婦が立つような怪しいエリアも内包しているため、この森を隅々まで熟知している人は少ない。ショウバノバがマドリードをテーマにした写真集3部作にここを選んだのは、その”神秘的な雰囲気”に惹かれたからだという。マドリードに生まれ育ち、故郷を主題として制作を行うが、「街をよく知るために撮影しているのではない。対象を変化させて、その向こうに見ているものを写真に語らせたい」という。40度を超える真夏の野原の殺伐とした光景、儀式の跡なのか円形に並べられた石、乾いた灌木の間に姿を見せる十字路、鳥の頭を持つ女・・・。森の奥へ足を進めるほどに現れる不思議なシンボルたち。市民すら立ち入らないアンダーグランドなマドリードに、ショウバノバの神秘の世界が存在している。
  • サイズ : 700×500mm
  • エディション:5
  • プリントサイズ:700×500mm
  • フレームサイズ:700×500mm
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