PRINTS
石橋英之
『#Charlie』
フランス北部にあるリールを拠点に活動する石橋は、ファウンドフォトを使ったコラージュやアプロプリエーションの手法を用いた作品を制作しています。
新作「Connotations」は、「Présage」で用いた「イメージの盗用」と「再構築」というアプローチをさらに発展させたシリーズです。詩の言葉から紡ぎ出した虚構のポートレイトは、友人であるアメリカ人女流詩人が自身の恋愛経験を綴った極私的な詩から喚起されたもの。石橋はインターネットのイメージを用い、架空の男性をコラージュによって具象化していきます。画像共有アプリの登場で、写真がキーワードによって分類されている現象から着想を得た石橋は、インターネットのハッシュタグ検索で無数のイメージを抽出します。そこに典型的なファッション広告のようなイメージをも加えることで、個人の私的な経験を超えてより社会に対して開かれたイメージへと昇華させています。その試みは、文学と写真の融合のみならず、現代社会における写真と集団的記憶の関係を問いかけているのです。
マテリアル:
(S) pigment inkjet print on kyokushi paper
(L) piezography on Hahnemuhle photorag satin
新作「Connotations」は、「Présage」で用いた「イメージの盗用」と「再構築」というアプローチをさらに発展させたシリーズです。詩の言葉から紡ぎ出した虚構のポートレイトは、友人であるアメリカ人女流詩人が自身の恋愛経験を綴った極私的な詩から喚起されたもの。石橋はインターネットのイメージを用い、架空の男性をコラージュによって具象化していきます。画像共有アプリの登場で、写真がキーワードによって分類されている現象から着想を得た石橋は、インターネットのハッシュタグ検索で無数のイメージを抽出します。そこに典型的なファッション広告のようなイメージをも加えることで、個人の私的な経験を超えてより社会に対して開かれたイメージへと昇華させています。その試みは、文学と写真の融合のみならず、現代社会における写真と集団的記憶の関係を問いかけているのです。
マテリアル:
(S) pigment inkjet print on kyokushi paper
(L) piezography on Hahnemuhle photorag satin
- 所属:アマナ
- 制作年:2015
- エディション:S : edition of 5 / L : edition of 3
- プリントサイズ:S : 320×390mm L : 600×726mm