PRINTS
アレイシュ・プラデモント
『Remains dating back 9,000 to 2,500,000 years were found』
アレイシュ・プラデモントにとって、『Almost There』とは、自分の血液を顕微鏡で観察するようなものだという。「そこに見えた細胞は、僕の中に実際にあるのだけれど、手で触れてみることはできない。同様に、天体望遠鏡を通して星を見ても、何万光年という距離がそこにあって、目の前にあるようでたどり着くことは不可能だ。そうしたフラストレーションがこの作品を作るきっかけになったんだ」。それゆえか、プラデモントの作品と対面すると、なにより先に、構図や空間が醸しだす虚無感、あるいは寂寥感とも形容しがたい感覚が漂ってくる。がしかし、一連の写真をまとめた写真集は、スペインの現代写真家の本としては異例の売れ行きを見せている。自分の好奇心ではなく、「どこかしっくりしないと感じる、漠とした不安」をテーマに制作してきたというプラデモント。彼は前作『Nada』に引き続き、人間の空間の関係性の真摯に向き合い、終りのない探求を続けている。
- サイズ : S)700×900, M)800×1000, L) 1200×1500mm
- 制作年:2013
- エディション:6
- プリントサイズ:S)700×900, M)800×1000, L) 1200×1500mm
- フレームサイズ:S)700×900, M)800×1000, L) 1200×1500mm