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平川典俊
『The anima’s talent』

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平川典俊
『The anima’s talent』

アニマはユングによって、男性の夢に現れる女性像の元型として男性たちの共通のイメージに存在する男性の中の女性像という概 念でとらえられているが「女性は男性のオーラを持ち、男性は女性のオーラを持つ」とルドルフ・シュタイナーは語っていることからも説明できるように、アニマは実は内的な男性自身でもあるとも思っている。女性がその内的男性を表出している女性像の被写体として男性に対して演じる時、男性は女性性をそこに見い出し女性は自らを肯定させるためのイメージの内包という錯覚をすることになる。だから女性を男性が演じることによって成立する歌舞伎、バロック・オペラ、中国オペラが存在し支持されてきたのと同時に、アニムスという女性の中の男性像を女性が演じることに成立する「宝塚」が女性に支持されてきた理由が女性の本質が男性性にあることをも証明していると思う。アニマという内的な男性像を女性が女性性の発露として写真の中で被写体として演じることは、逆説的な意味で 女性が内面に保有しない女性性である男性性を演じ惹かれていくプロセスでもあり、それを女性自身の内面に取り入れる作業が快楽の本質としての女性の天分でもあるのではないだろうか。「アニマの天分」のシリーズはこのような仮定を通じて鑑賞して貰えれば非常にありがたく思う(今回、南明奈がそのアニマの被写体を演じた)。
  • 所属:Wako Works of Art
  • 制作年:2014 / 2016
  • エディション:10
  • プリントサイズ:330×450mm
  • 特記事項:WWA-NHIR-AT04
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